次回の講座は2015年2月期 第1回 竹村真一キーノート:レジリエンス再考 - 国連防災会議に向けて
2015年2月18日(水曜日) 19:00〜21:00 外苑キャンパス
2015年2月期講座 ”地球の目線”受講申込受付中!
申込み受付期間は2015年2月11日(水) 10:00 〜 2015年2月17日(火) 16:00 です。講座一覧・受講申込ページはこちらです。

本講座では、レジリエンスを人間の“創造的な適応力”と捉え、その本質を掘り下げてみたい。 近年、異常気象と巨大災害の頻発で、都市や社会のレジリエンス(強靭さ)が問われている。だが多くの場合、災害の規模を大きくしているのは人間の側の要因であり、社会のBad Designである。(それは災害に脆弱な土地の過剰開発、生態系破壊、変動へのオプションとなる「多様性」の喪失、防潮堤の存在ゆえに避難行動が遅れるといった心理的な要因まで、多様な次元で存在する。)
人間が創りだしたリスクなら、リセットすることも出来る。天災hazardを災害disasterにするかどうかは人間次第だ。本講座では、そうした意味での先進的なレジリエンス・デザインの事例を多数紹介し、その共通点を探ってみたい。

その際、人間の側の「創造性」「自発性」をいかに引き出すかが問題になる。
外から与えられる安全性や強靭さは、本当の意味で安全な社会を作ることにならない。むしろ人の側の自発的な適応力、ボトムアップの「共同知」(コミュニティウエア)を創発するような社会デザインが必要だ。
また、脆弱性を克服するデザインは、「弱さ」「危うさ」を隠蔽するデザインであってはならない。弱さがかえってそれを補完する人間の側の創造性を喚起するという面もある。
人間や生命システムに内在する「弱さ」は、真の強靭さ(レジリエンス)を構築するための貴重なリソースとして捉えるべきだろう。 本講座では、「与えられる安全性」ではない内側からのレジリエンス構築の先進例も豊富に紹介しつつ、レジリエンスの本質に関わる議論を深めてみたい。

時間軸を拡大して歴史を振り返れば、「農耕革命」も「都市革命」も当時の気候変動へのクリエイティブな適応の結果であり、人類史はレジリエンス構築の試行錯誤のデータバンクともいえる。文字も法も度量衡、多様性を許容し、変動へのバッファー(緩衝)を構築する創意工夫の産物とみることも出来る。 いや生命の進化史そのものが、変動や多様性への絶えざる創造的適応の集積であり、私たちの遺伝子や細胞はそうしたソフトウエアの宝庫として見直されるべきだろう。
講座の後半では、こうした人類史、生命史、地球史の大きな文脈のなかで「レジリエンス」というテーマを考えてみたいと思う。

2015年度2月期のプログラム


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テーマ:"地球の目線"
第1回
2月18日(水)
19:00-21:00
竹村真一キーノート:レジリエンス再考 - 国連防災会議に向けて
第2回
2月24日(火)
19:00-21:00
受講者からの提案発表と集中討議
*第2回目は火曜日の開講になります。ご注意ください。

講座協力

大成建設株式会社
http://www.taisei.co.jp/

「レジリエンスの未来」taisin-net
http://www.taisin-net.com/resilience/

一般社団法人企業間フューチャーセンター
http://www.eafc.or.jp/index.html

講座の概要

2015 年2月期のPD 講座は、「国連防災会議」をテーマに、これまでの講座の内容で扱ってきた、人間のシステムの「弱さ」「危うさ」と、それを克服する「創造性」「自発性」によるレジリエンスを議論し、2014年度の内容を総括します。

国連防災会議 UNISDRはこれまで隔年で出版されてきた防災白書の中で、災害に対する課題は、外的な「災害そのもの」の中にあるのではなく、災害を災害としてあらしめる、私たちの社会のなかにある「脆弱性」にあることを示してきました。本講座では、防災白書のなかに示された災害リスク評価、脆弱性の具体例としての災害都市計画と環境保全、民間による開発、政府の規制コントロールなどを紹介しつつ、これからの減災になにが必要なのか、皆様と一緒に考え、議論したいと思います。

2015年度1月期のプログラム


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テーマ:”強い者は生き残れない”― 生命進化とレジリエンス
第1回
1月21日(水)
19:00-21:00
”強い者は生き残れない”― 生命進化とレジリエンス@ ゲスト講師プレゼンテーション
ゲスト:吉村 仁氏(静岡大学工学部 システム工学科教授・進化生物学)
第2回
1月28日(水)
19:00-21:00
”強い者は生き残れない”― 生命進化とレジリエンスA 第1回を受けての集中討議




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講座の概要

11 月のテーマ"Human-powered Resilience" を受けて、12 月はそうした人の自発性・創造性を引きだす契機としての「弱さ」に焦点を当ててみた。あえて不完全な「弱い」ロボットによって喚起される、まわりの人々との豊かな関係性 ― 。真に強い(レジリエントな)システムとは、他者の関与と協調行動、多様なコミュニケーションを誘発するようなシステムである。逆に単体としての完璧さ、強さを志向したモノやサービスは、その提供者と受益者の関係を分断し、結局システム全体を「脆弱」なものにしてしまう。

実はこの法則は、生物の進化史においては既に実証されている。『強い者は生き残れない』の著者・吉村仁氏によれば、環境変動への対応策として生物が進化させてきた最高の戦略が「共生と協調行動」であり、一人勝ちにつながるような強いシステムは結局他者だけでなく自分も危機に陥れる、とのこと。そして「自由という名の下に絶滅にひた走る現行の資本主義から脱し、未来世代との協調行動を図るべし」と警告される。

PD 講座で掘り下げて来た「レジリエンス」の概念を、生物進化史や環境変動史の文脈であらためて検証してみたい。

なお、講座は基本、水曜夜7時からの開催とし、月ごとに1回目は複数講師による問題提起、2回目はそれを受けての参加者主体の論点深化と討論で構成(2回目のコーディネートは企業間フューチャーセンター)します。

2014年度12月期のプログラム


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テーマ:「弱さ」が創発するレジリエンス
第1回
12月3日(水)
19:00-21:00
「弱さ」が創発するレジリエンス@ ゲスト講師プレゼンテーション
ゲスト:岡田美智男氏(豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 教授)
大川弥生氏(国立長寿医療研究センター 生活機能賦活研究部 部長)
第2回
12月10日(水)
19:00-21:00
「弱さ」が創発するレジリエンスA 第1回を受けての集中討議




講座協力

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講座の概要

スマートシティとは、都市インフラのスマート化にとどまらず、そこに生きる「人」がスマートになる都市でなければならない。そこにレジリエンスの核心を探ったのが11月講座だが、ではそうした「人の参加性・創発性を喚起する条件とは?」―――これが12月のテーマである。

たとえば超高齢社会を支えるロボット技術。人間のパートナーとしてのロボットに必要な条件とは?人間なみの高度な能力や、弱った機能を増強するサイボーグ的な側面が注目されがちだが、あえて“弱いロボット”をデザインする岡田美智男氏によれば、ロボットの側の「欠如」や「弱さ」が、それに関わる人間の側の創造性や自立性を引き出すという。これは子どもや高齢者といった弱い存在の社会的意味を問い直すことにもつながるだろう。コミュニケーションや関係形成に焦点をあてた「関係論的ロボティクス」の視点から、人がいきいきと輝く未来社会のデザイン原理を探りたい。

一方、人の創造性と自立性の喚起はいうまでもなく介護や予防医療でも重要であり、超高齢社会のレジリエンス・デザインの中核をなすテーマである。弱者を外的に保護・介護する方向ばかりでなく、残った機能を最大限生かして、その人なりのQOLと自立性を高めるという新たな「健常・障害観」(ICF)を提唱する大川弥生氏に、この主題をパラフレーズいただく。
なお、講座は基本、水曜夜7時からの開催とし、月ごとに1回目は複数講師による問題提起、2回目はそれを受けての参加者主体の論点深化と討論で構成(2回目のコーディネートは企業間フューチャーセンター)します。

2014年度11月期のプログラム


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テーマ:Human-powered resilience - 人間の自発性・創造性を信頼するデザイン
第1回
11月7日(金)
19:00-21:00
Human-powered resilience@ ゲスト講師プレゼンテーション
ゲスト:今井 武氏(本田技研工業株式会社 グローバルテレマティクス部部長 役員待遇参事)
西 祐一郎氏(株式会社ウェザーニューズ iCorner グループリーダー)*
第2回
11月12日(水)
19:00-21:00
Human-powered resilienceA 第1回を受けての集中討議

※ゲスト講師が、石橋知博氏(株式会社ウェザーニューズ取締役)から西祐一郎氏(株式会社ウェザーニューズ iCorner グループリーダー)に変更となりました。悪しからずご了承ください。(10/22)



講座協力

大成建設株式会社
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「レジリエンスの未来」taisin-net
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一般社団法人企業間フューチャーセンター
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講座の概要

内発的なレジリエンス、人間の自発的な適応力とボトムアップの「共同知」を創発する社会デザインに焦点をあてる。
ゲリラ豪雨や津波に対して、ケータイ投稿を駆使した画期的な「参加型」の減災システムを構築してきたウェザーニューズ社。またカーナビ・システムの生みの親として、311東日本大震災や今年冬の山梨県の豪雪などでクルマの「通行履歴」を公開し、自動車という動くセンサーの見える化による社会の動的な健康診断を行う本田技研工業。
こうした先進例から見えてくるのは、人間というセンサーを信頼する思想、人間力をベースにした社会デザインの可能性だ。
なお、講座は基本、水曜夜7時からの開催とし(第一回目のみ11/07(金)に開催します)、月ごとに1回目は複数講師による問題提起、2回目はそれを受けての参加者主体の論点深化と討論で構成(2回目のコーディネートは企業間フューチャーセンター)します。


終了したプログラム:2014年度10月期のプログラム


テーマ:変動する地球との共生-災害にレジリエントな都市と国土の再設計
第1回
10月1日(水)
19:00-21:00
変動する地球との共生@ ゲスト講師プレゼンテーション
ゲスト:村瀬 誠氏(株式会社天水研究所 代表、墨田区・雨水プロジェクト創始者)
吉川 夏樹氏(新潟大学農学部准教授、「田んぼダム」提唱者)
第2回
10月8日(水)
19:00-21:00
変動する地球との共生A 第1回を受けての集中討議




講座協力

大成建設株式会社
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「レジリエンスの未来」taisin-net
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一般社団法人企業間フューチャーセンター
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講座の概要

日本はもともと火山列島特有の急峻な地形により、降る雨は多いが洪水と渇水をくり返す“ 荒ぶる自然”。日本の歴史は、それを川のつけ換えや灌漑・水田という“ スローな水” のネットワークにより、治水・保水とともに生物多様性まで増進するという、レジリエントな水環境の調律の歴史でもあった。
いまスカイツリーにみる下流洪水地帯での先進例(その原点である墨田区・雨水プロジェクト)、あるいは上流域での「田んぼダム」といった画期的な試みにみるのは、こうした旧くて新しい水のデザイン思想だ。あわせて洪水を(制御でなく)許容するという思考の復権にも焦点を当てつつ、極端化する気候、巨大災害が多発する地球との共生の作法を探る。
なお、講座は基本、水曜夜7時からの開催とし、月ごとに1回目は複数講師による問題提起、2回目はそれを受けての参加者主体の論点深化と討論で構成(2回目のコーディネートは企業間フューチャーセンター)します。

終了したプログラム:2012年度後期

2012年度12月期のプログラム


テーマ:「2012年度総括討議 デザインの地球基準を求めて」 講座受講料:6,000円
第1回
12月6日(木)
19:00-21:00
竹村真一 キーノート・
「デザインの地球基準を求めて」
第2回
12月13日(水)
19:00-21:00
テーマ横断ディスカッション:
「新たな地球基準のデザインとは?」
第3回
12月20日(木)
19:00-21:00
クロージング対談:
「3.11 後の日本から、世界に何を贈与できるか?」
ゲスト:鈴木 寛氏(民主党参議院議員・元文部科学副大臣・社会創発塾塾長)
*都合によりゲスト対談は中止とさせていただき,13日より引き続きテーマ横断ディスカッションをご参加の皆様とともに行います.お詫びして訂正いたします(12/14).



講座の概要

2012 年度、2 年目のプラネタリ―デザイン講座は、3.11 後の日本から地球全体で必要とされる新たなデザインの在り方を求めて、討議を続けてきました。

そこには、大規模自然災害の「常態化」、石油・食糧高騰や水不足、広がる経済格差といった状況のなかで、最低限のエネルギーや水をインフラフリー/ マネーフリーで確保しうるような真の意味での「ライフライン」の再設計は、世界中で切実なニーズのある「地球基準」のデザインであるという考えがありました。

12 月の講座では、これまで扱ってきた災害とまちづくり、水や炭素と社会のかかわり、こどもと高齢化などの個別課題、そして地図や音などを用いたメディアと私たちの地球認識のあり方を再びレビューしながら「いのちの安全保障」「生命に学ぶデザイン」「人間をバカにしない文明設計」といったPD 講座の主題群に照らし合わせ、デザインの地球基準を討議します。

2012年度11月期のプログラム


テーマ:「ポジティブ・エイジングの思想」 講座受講料:6,000円
協賛:株式会社 地球快適化インスティテュート
第1回
11月8日(木)
19:00-21:00
竹村真一イントロダクション「高齢化と抗齢化」
地球快適化インスティテュートプレゼンテーション:
「全地球的高齢化と「抗齢化」のトレンド概観」
第2回
11月15日(水)
19:00-21:00
加齢スーツ体験ワークショップ: 「超高齢社会を“ 体感” する」
第3回
11月22日(木)
19:00-21:00
総括討議:
「「おおらかな人間観」とポジティブ・エイジング社会の展望
―その試金石(思考実験)としての東京オリンピック 2020」



講座の概要

世界人口のマジョリティが高齢者となる“ グローバル・エイジング” の時代。従来の福祉・医療制度、社会保障の考え方が破綻してゆく一方、アンチ・エイジングや長寿遺伝子の研究、サイボーグ技術の普及による障がいの補完など、これまでのネガティブな高齢化社会像を覆すような「抗齢化社会」の展望も生まれています。

さまざまな障がいを克服して驚くような身体能力を発揮するパラリンピアン達が、ロンドン五輪で「スーパーヒューマン」として注目されましたが、そうした生きかた、従来の健康/ 障がいイメージを超えた人間観が、狭義の障がい者だけでなく、人類と社会の未来を考える普遍的なコンセプトとして要請される時代を迎えています。対症療法的な高齢化対策を超えて、人類進化の一段階として、この全地球的高齢化と「抗齢化」社会のトレンドを捉えなおすこと。

そして同時に、加齢と障がいの克服というポジティブな意思が、障がいや弱者への差別を助長する強迫的な暴力とならないようなバランス感覚。多様な人間のあり方を許容する「おおらかな人間観」こそが、今後のソーシャルデザインの要諦となるはずです。

11 月のPD 講座では、実際に高齢化による身体感覚の変化を先取り体験する“ 加齢スーツ” を参加者全員で試着してみるワークショップも交え、「ポジティブ・エイジング社会」の可能性を地球快適化インスティテュート(三菱ケミカルホールディングスグループ)とともに探っていきたいと思います。


加齢体験ワークショップ開催

2012年度10月期のプログラム


テーマ:「こどもたちと創る未来」 講座受講料:6,000円
協賛:SCSK株式会社
第1回
10月4日(木)
19:00-21:00
SCSKプレゼンテーション:
「こどもの創造性をひきだす 〜創造性開発ワークショップ・プログラム“CAMP”の事例を中心に」(PDF 1.6MB)
第2回
10月11日(木)
19:00-21:00
ゲストトーク:「世界のこどもをつなぐ」
ゲスト:小野寺 愛氏 (ピースボート子どもの家 代表)
第3回
10月18日(木)
19:00-21:00
総括討議:「こどもと未来をつくる」
竹村真一 (キッズデザイン賞・コミュニケーションデザイン部門審査委員長) 他



講座の概要

人間の創造性に焦点をあてる2012年度後期のPD講座、10月期のテーマは「こども」。本講座では、人間のこども期と老いを人間固有のギフト、最も創造性に満ちた時期として捉え、昨年度も「こどもがまちをつくる」といったテーマで討議を重ねてきました。保護・介護の対象としてでなく、未来を創る主体としてのこどもと高齢者、その可能性を引き出し、社会的なリソースとして活かすような手法や考え方を、今回はさらに具体的なプロジェクト・デザインにつなげたいと思います。(高齢社会については11月に開催)

本講座の共催企業であるSCSKは、次世代育成に取り組む社会貢献活動の一環として、こどもの創造性やコミュニケーション力を育むワークショップ”CAMP(Children’s Art Museum & Park)”を企画・実践されてきました。こどもに知識を提供するよりも、その探索心と想像力を拡張することに重点を置いたその画期的なプログラムは、オープンソースとして教育現場に提供されるのみならず、企業の社員研修プログラムとしても活用されています。一方、本講座の主宰者である竹村真一は、経済産業省キッズデザイン賞・コミュニケーションデザイン部門の審査委員長として、そうしたこどもの創造性を引き出すソーシャルデザインの重要性をかねてから提唱し、また「触れる地球」や愛・地球博「地球回廊」などの実践を通じて、世界のこどもたちをつなぐコミュニケーション実験を行ってきました。

今回はそれを文字通り「世界をつなぐ航海」として実践しているピースボート(小野寺愛さん)との合わせ鏡で、こどもたちが地球規模でつながりあって共に未来をデザインしてゆくようなプラットフォームづくりの可能性を探ります。また、そうした枠組みで子ども達が主体となって、東北復興や世界の課題のソリューションを討議・共創してゆくような「こどもソリューション・サミット」の構想も、SCSKとともに総括討論で提案してみたいと思います。

2012年度9月期のプログラム


テーマ:「"サステナブル”から”クリエイティブ”へ―「人間の創造性」の新たな地平」 講座受講料:6,000円
第1回
9月6日(木)
19:00-21:00
「”Shenu”―人類進化の可能性をデザインする」
ゲスト:田川 欣哉氏・渡邉 康太郎氏・カズ 米田氏(takram design engineering)
第2回
9月19日(水)
19:00-21:00
「デザイン資本としての「ソーシャルキャピタル」―オランダと日本の比較から」
ゲスト:紺野 登氏(多摩大学大学院教授, デザイン・コンサルタント)
第3回
9月27日(木)
19:00-21:00
「地球時代の世界認識をどうデザインするか?」
ゲスト:鳴川 肇氏(AuthaGraph 代表)
*第2回・9月19日のみ通常と異なり水曜日開催となります。ご注意ください。



講座の概要

3.11後の社会の文脈で、新たなデザインの「地球基準」Base of the Planetを探ってきた外苑キャンパスPlanetary Design講座――。2012年後期は、デザインという行為の源泉であり、またその最大の対象でもある「人間」に焦点を当てます。

10月のテーマは「子ども」(キッズデザイン=“子ども目線”で世界をリデザインする: SCSK共催講座 )、11月は「超高齢社会」(ポジティブ・エイジングの思想:三菱ケミカルホールディングス「地球快適化インスティテュート」共催講座)。そして、これら後期講座にむけた基本視座のブレーンストーミングとして、9月は「人間の創造性」に新たな視点から光をあてる3つのトークセッションを開催します。

第1回(9月6日:木)のゲストは、デザインエンジニアリングとストーリー・ウィーヴィング(抽象概念のプロトタイピング)を統合する斬新な手法で注目されるデザイン集団takram。今年6月にドイツの先端アートの祭典ドクメンタで彼らが発表した”Shenu”は、近未来の水資源枯渇への一つのソリューションとして、人間の肉体そのものを「節水型」の循環システムとしてリデザインする可能性を提示しました。乾燥地帯の動物の呼吸器や腎臓システムの生物模倣技術に基づいて、資源制約下の地球を生きる人間の新たな可能性を可視化したこのアイデアは、私たちもまだ人類としての進化の「途上」に過ぎない(=まだまだデザインする余地がある)ということを示唆しています。

第2回(9月19日:水)は、『幸せな小国オランダの智慧―災害にも負けないイノベーション社会』の著書もあるデザイン・コンサルタントの紺野登氏をゲストに迎え、「ソーシャル・キャピタル」の本質に迫ります。3.11以降、重要な社会資本として注目されるこの概念は、しかし単純な人脈やネットワークを意味するにとどまりません。それが自立した個人の創造性と多様性に基づく、絶えざる社会のリデザイン(自己更新)の総体として生成する関係資本であることが、ソーシャル・キャピタル先進国オランダと日本の比較を通じて浮き彫りになるでしょう。

第3回(9月27日:木)は、「地球時代の世界認識をどうデザインするか?」というテーマをめぐって、新たな発想で世界を可視化する地図システムAuthaGraphの考案者・鳴川肇氏と語ります。21世紀に生まれた現代の小学生が、いまだに16世紀の大航海時代の地図を使って地理や歴史や地球環境問題を学んでいるという事実は、情報環境デザインの欠陥と言わざるを得ません。その欠を補うべく創出された地球の多面体分割システムAuthaGraphと「触れる地球」(竹村真一・Earth Literacy Program)を合わせ鏡にして、さらにその両者の思想的ルーツともいえるバックミンスター・フラーの「ワールドゲーム」にも言及しつつ、人間の世界認識のデザイン的進化の可能性を探ります。


2012年度前期のプログラムの詳細を見る

2012年4月〜2012年8月の講座の内容をご覧いただけます。

2011年度のプログラムと協賛企業(講座はすべて終了しました)

7月住まいはいのちの安全保障装置となりうるか?
共催:ミサワホーム株式会社
8月暮らしの“Base of the Planet”を考える
共催:パナソニック株式会社
9月変動する地球との共生
共催:国際航業株式会社
10月木の文化・森の循環/共生するデザイン
共催:株式会社竹中工務店・ギャラリーエークワッド
11月「水の世紀」のソリューション・デザイン
共催:株式会社LIXIL
12月「地球時代の音の文化、耳のデザイン」
株式会社JVCケンウッド
2012年1月「高齢化というギフト−グローバル・エイジングという社会のデザイン」
共催:ミサワホーム株式会社


終了したプログラムの詳細を見る

2011年7月〜2012年1月の講座の内容をご覧いただけます。


会場

外苑キャンパス地図 京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス

[所在地] 〒107-0061 東京都港区北青山1-7-15 外苑キャンパス
[アクセス] JR総武線「信濃町」徒歩5分
     東京メトロ半蔵門線・銀座線・都営地下鉄大江戸線
「青山一丁目」徒歩10分
会場には駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください。


教室については当日会場にて掲示いたします。

講座の受講申込

※2013年度4月期のプラネタリーデザイン講座は、イントロダクションとして無料公開講座として開講します。事前の受講申込の必要はありませんので、直接会場(外苑キャンパス)にお運びください。プラネタリーデザイン講座に興味を持っていただいたすべての皆様にご参加いただけます。ぜひお誘いあわせのうえ、ご参加ください。

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お問い合わせ

プラネタリーデザイン講座運営事務局
(外苑キャンパス事務室)

電話:03-5412-6111
e-mail:pdl-office@gaien-tokyo.jp